come to hokkaido to fishing


■自分的道東タックル

北海道・道東での標準的なタックル等
「北海道に釣りに行くにはどんなタックルやフライがいいの?」
というお問合せをたくさんいただきます。 しかし、タックルやフライについては各釣人それぞれの好みや思い入れがありますので「これが一番ベストです!」ということは言えません。
ここでは、あくまでも個人的・自分的に、「北海道・道東地方の河川で釣りをするなら、このくらいが標準的では…」と思われるタックル等をご紹介させて頂きます
北海道に釣行されるにあたって、少しでもご参考になればと思います。

 ☆北海道・道東☆といっても余程マニアック?な場合は別としても、特別にローカルで特殊なタックルやシステム・フライが必要なわけではありません。
ただ、本州と違うのは、釣れる魚のほとんどが天然・野生であることと、それなりの規模の水量のある河川では、40オーバー……時には50オーバーの魚が出てくる可能性がそれなりにあるということだと思います。
特にレインボーに関しては元々は放流された魚とはいえ、本州のように成魚放流された鰭ボロで元気のない魚とはまったく違います。
自然生産を繰り返しすっかり野生化・定着している魚です。そのパワーとスピードは、本州の釣り人にとっては、30センチクラスでも驚きモノのファイトだと思います。
このため、北海道の釣り人のタックルは、"いざ"という時の大物をある程度確実にキャッチできるよう、本州での一般的な河川のタックルよりも1・2段階ハードなものが使われることが多いと思います・・・・。

ドライフライの場合
[ロッド]
源流域や小・中規模の渓流でヤマメやイワナ、オショロコマを主に狙う場合であれば、本州の一般的な渓流でドライフライを楽しんでいるタックルで十分だと思います。8'0"前後の3〜4#が普通です。
大ものレインボーの可能性のある河川や本流筋の大場所で一発大物!を狙う場合には、8'0"〜9'0"程度のバットがしっかりとした4〜5#のロッドがよろしいかと思います。

[リール]
もしもの大物のことを考えれば、ドラッグの滑り出しがなるべくスムーズなディスクドラックタイプのものがよりベターですが、バッククラッシュを起こさない適度のテンション調節ができるクリックタイプならほとんど問題はないと思われます。

[ライン]
もちろんフローティングラインです。DTでもWFでも好みによりどちらでもOKです。本流筋や風が強い時で、ある程度の遠投が必要な場合にはWFのほうが有利です。

[リーダーシステム]
北海道・道東地方の場合、一般的には、本州で多用されているような超ロングリーダーや極細のシステムはあまり必要ないかと思われます。もちろん長くて細いシステムでも魚を釣る上では何ら問題はありませんし、状況によってはその方が魚の反応が良いことも確かにあります。

しかし、本州の河川から比べると魚がほとんどスレていないというのが普通ですので、現実的には、あえて扱いずらく、メンテに手間がかかる長く細いシステムを使わなくても対応できると思います。
北海道の場合には、そこまでしなくても十分に釣りになることがほとんど…というところでしょうか…。
ドライフライの場合の私の個人的なシステムとしては、状況に応じて、3〜4Xの9〜12Ftのリーダーに、必要に応じて4X前後のティペットを適宜継ぎ足していますが、大物の可能性がある河川ではティペットを足さずに3〜4Xの12Ftのリーダーに直接フライを結ぶこともあります。

[フライ]
浮力・視認性・堅牢性を重視・優先した機能的な大きなフライが活躍することが多いと思います。河川や時期によっては、特定の水生昆虫等を偏食しているということも稀にはありますが、通常はスタンダードなパターンで対応できると思います。状況さえ良ければ、一箇所のポイントで数匹のイワナやオショロコマ、ヤマメが次々に釣れることもあります。1匹釣ったら交換しなくてはならないような華奢なフライでは効率が非常に悪くなると思います。数匹釣っても少しメンテすればちゃんと浮くような堅牢で浮力の強いやや大型のフライがお勧めです。

フライについてはそれぞれの思い入れや好みがありますので何とも言えませんが、一般的には、エルクヘアーカディスやハンピー・ウルフタイプのウェスタンパターン、ハックルを少し厚めに巻いたスタンダードもしくはパラシュートのメイフライパターン等があれば、ほとんど問題はないかと思います。
サイズは10番をメインに、12〜8番の大きさで十分です。
時期によって、ヒゲナガやフタスジモンカゲ等の大型の水生昆虫のハッチにうまくぶつかると、コンディション次第では8〜6番のヒゲナガパターン、10〜8番程度の大型のメイフライパターンが大活躍することもあります。
また、年によっては夏場〜秋にかけてバツタが大発生することもありますので大型のホッパーをこっそり用意された方がいいかもしれません。

[その他]
もしも運良く?大型のレインボーがヒットしたときには、一気にバッキングまで出されてしまうこともあります。本州では通常の河川での釣りの場合には、バッキングまで出されてリールでやり取りする場面はほとんどないと思いますが、北海道では最低でも20〜25ポンド程度のバッキングを50mは巻いてあったほうが良いかと思います。

また、普段はほとんど気にしていないラインとバッキング、リールとバッキングの結び目をチェックしておいたほうがよろしいかと思います。
ウェットの場合
[ロッド]
ウェットフライの釣りは、どちらかと言うと本流筋や中規模以上の河川で大物を狙う場合に効果的で、個人的には一番好きな釣り方です。バンブーロッド的なアクションのロッドが理想ですが、通常は9'0"、5〜6#程度のシングルハンドの、ややパラボリックアクションのカーボングラファイトロッドが一般的です。バンブーロッドなら、6#の8'6"程度が、ロッドのパワーや1日中振り続けることを思うとベストだと思います。
ダブルハンドの場合は、近郊の本流筋は水量とトルクはありますが、川幅がそれほど広くないので、13〜14ft程度の7〜8#くらいのロッドが扱いやすいと思います。

フライをきちんと流すためにメンディングを多用することや、ドロッパーのからみを防止するためにややワイドループでのキャストが必要なこと、「ドスン!」という強烈なアタリの吸収、トルクのある流れの中で魚のパワーをやんわりといなせること等を勘案すると、ロッド全体にトルクがあって、比較的グリップに近い位置からスムーズに曲がるような、実際の重量よりもやや持ち重りがするようなイメージのロッドがウェットフライには向いていると思います。

[リール]
ウェットフライに出る魚はそれなりのサイズの固体が多く、どちらかと言うとディスクドラッグタイプのものの方がよりベターだと思います。
大型の魚とのリールでのやり取りに慣れている方であれば、クリックタイプのものでも対応できると思いますが、多少強引にやり取りしなければならない時などには、ディスクドラッグのものの方がより安心です。

[ライン]
早期や増水時を除き、基本的にはフローティングラインもしくはフローティングライン+シンキングリーダーでの釣りが中心となります。DTでもWFでも好みによりどちらでもOKですが、本流筋等の比較的規模の大きいポイントが舞台となることが多く、どちらかといえばWFのほうがいいかもしれません。
また、時期やコンディションによっては、ある程度沈めた方が良いこともあります。沈めて釣る場合には、シューティングヘッドシステムでもよろしいのですが、思うようなメンディングが困難となり、慣れないと狙ったレーン・層をフライをうまく流せないことが多いかと思います。
また、ヘッドの場合にはキャストの際にどうしてもドロッパーが絡むことが多くなり個人的にはあまり使いません。
沈める場合には、インターミディエイトのフルラインやシンクティップライン(タイプ2以上)をベースにシンキングリーダーを何種類か用意して、現地で状況に応じて組み合わせて対応したほうがベターだと思います。

[リーダーシステム]
ウェットフライの場合、リーダーはドライフライでの釣りに比べて非常に太くて短いのが普通で、通常はティペットは使いません。1〜2X、7.5〜9Ftのリーダーが標準です。自分の場合には、1〜3X、9Ftのリーダーのティップ部分を15cm程度カットし、リーダーの先端から60〜70cm程度上部にカットした部分をドロッパー結びで留め、ドロッパーを付けています。全長は約8Ft半というところでしょうか。

ウェットフライでの釣りの場合には、常にある程度の微妙なテンションをかけてフライを流すことから、アタリは「ドン!」と瞬間的にロッドを通して手元に届きます。特に大型の魚の場合にはかなり強烈です。
使用するロッドにもよりますが、ドライフライ用のティペット部が長く設定してあるリーダーやノットの方法によっては、アタッた瞬間にフライやドロッパーの結び目からあっけなく切れてしまうこともあります。
なるべく強度に信頼のおけるリーダーを使い、きちんとしたノットでしっかりと結ぶことが大切だと思います。それと…、ウェットの場合には、ラインとリーダーの結び目のリーダーリンクの使用はなるべく避けたほうが賢明です。いつのまにか知らないうちにヒビが入っていたり、結び目が緩んでいたりして、アタリの瞬間にスッポ抜けてしまうことがよくあります。

また、システムの構成上、根掛りの場合にはたいていドロッパーの結び目から切れてしまいます。
さらに、フライの交換でドロッパーとリードフライの間隔が短くなってしまったり、ドロッパーが絡んでチリチリになってしまった場合やポイントの規模によっても、リーダーをソックリ取り替えフライを結び直すことになります。
1日の釣りで5〜6本のリーダーを消費してしまうことも珍しくはありません。
もちろん、地元でもリーダーの入手は可能ですが、事前にある程度のストックを用意された方が精神衛生上もよろしいかと思います。

[フライ]
ウェットフライとしての機能が担保されていて(水中でクルクル回ってしまったり、逆さまになって泳いだり、水面から飛び出してしまったりしない)、常識的なサイズのパターンあれば、それぞれ個人の好みでスタンダードなウェットパターンで十分にOKだと思います。
基本的にはドロッパーには目立つ大きいフライ、リードには地味な小さなフライというのが定番です。
個人的にはドロッパーは、クレートゼッジ、シルバーセッジ等をベースとしたボディーハックルのあるセッジ系のフライ(8〜6番のサーモンフックにウィングをホリゾンタルまたはセミフラットに載せ、やや細身でスマートなプロポーションに仕上げたもの)。
リードフライは12〜8番程度のマーチブラウンのバリエーション等を季節を問わずに使ってそれなりに楽しんでいます。
ドライフライの場合や止水でのウェットフライのリトリーブの釣りの場合には、状況によって特定のサイズ・カラー・パターンのフライが圧倒的にヒットの確率が高い…ということも時にはありますが、私の北海道における個人的な経験としては、河川でのウェットフライでの釣りの場合には、きちんと流すことが出来さえすれば、そのようなことは極めて稀のような気がします…。

[その他]
やはり、最低でも20〜25ポンド程度のバッキングを50mは巻いてあったほうが良いでしょう。リールのキャパシティーに余裕があれば、100m程度のバッキングがあればより完璧です。特に、トルクのある太い流れの本流筋では、あまりにもバッキングを出されて走られてしまうと、魚についてどんどん移動できるような余程足場の良い場所でない限りは、たいていはランディングが困難になってしまいます。

ある程度以上のサイズの魚の場合、掛けたプールの中で決着を着けなければ、ほとんど獲れなくなってしまうことが普通です。大物がヒットした時には、焦らずに余分なラインを素早く巻き取り足場の良い場所に移動、リールでファィトしながら常に釣り人が主導権をとることが大切です。

リーダーとライン、ラインとバッキング、リールとバッキングの結び目のチェックも忘れず!
ニンフの場合

増水や濁り、極端な低水温といったような条件でない限り、通常は初めからニンフを結ぶということはあまりないかと思います。(私個人としては、河川や時期によっては大物狙いに絞って、初めからニンフオンリーということもよくあります…)

しかし、個人的な経験上では、特に大型魚の場合には、ニンフでの釣りが一番反応が良く、より確実にヒットすることが多いと思います。
ドライフライを見に来ても食わない時やウエットに反応してもヒットしない時に、ニンフをドーンと沈めて流すと簡単にヒットしてしまうことがよくあります。
いかにも…というような大きく深いポイントでドライまたはウェットを流しても反応が見られない時など、特に日中にはニンフを沈めて探ると思いがけない大物に出会えることもあります。

北海道・道東地方のある程度の規模の河川でニンフを使って大物を狙う場合には、釣り人それぞれに、釣り方のスタイルの好き嫌いもあるかもしれませんが、ポイントの水深に合わせて3〜4Xのフロロカーボンのティペットをリーダーに足し、ショットを噛ませて底をとるアウトリガースタイルでの釣り方がどちらかと言うと有効だと思います。このためニンフはヘビーウェイトのものがよろしいかと思います。特に6〜7月には、ヒゲナガのラーバタイプのものが極めて効果的なことが多くあります。

もちろんスタンダードなヘアーズイヤーやフェザントテールでもOKです。基本的にはよく沈むようにビーズヘッドタイプにしたものや、ウェイトをしっかり巻いたものが役に立つと思います。通常は10番前後のサイズです。

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