come to hokkaido to fishing

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■釣行時期と対象魚(自分的道東の四季の釣り)
【冬】
12月〜3月

雪
テント郡渓流は完全なシーズンオフです。この時期のメインは、やはり氷上のワカサギやチカ、キュウリウオ釣りとなります。風蓮湖や釧路川下流、網走湖、能取湖等へ完全防寒装備のダルマさんスタイルで繰り出します。

テントを設営して寒風を遮断、ピクピクとしたかわいい生物反応を楽しみます。ワカサギの大きさは湖やポイントとによってまちまちですが、8〜12cm前後、チカはそれより一回り大きなサイズで20cm前後です。一番大きく引きも強いのがキュウリウオ。条件が良い時には尺オーバーが入れ食いになることもあります。

もちろん、釣った魚はその場に放っておくだけで瞬時にして冷凍状態。帰ってから、釣りたてのワカサギの天ぷらとお酒で、じっくりと内側から身体を暖めるのがこの時期の私の正当な釣りのスタイル?です。

一方、年中ロッドを振らなきゃ気が済まない地元の強者達は、この時期でも凍結していない大河川の下流部で、シューティングシステムにストリーマーを駆使してアメマスやイトウを狙います。しかし、その実体は「一発当たれば大物!!…でも、ほとんどの場合は非常に虚しく切ない釣り…」となる要素がたぶんにある超寒中修行の世界です。

肌を刺すような強烈な風雪と、低温で堅くなりぐちゃぐちゃになったランニングラインや凍り付いたガイドとの壮絶な格闘を覚悟しなければなりません。「自分はこの厳しい環境の中でもフライロッドを振っているんだ…」という自己満足と自己陶酔を強く求め、かつ、いくばくかの自虐癖のある?高尚な魂の持ち主以外の釣り人は…やはり、暖かい部屋の中で黙々とフライタイニングに精を出しているのが普通です。
【春】
4月〜5月

桜
必殺フライ!やっと道東地方にもおそい春が巡って来ます。
各河川下流部の氷が落ちるのは3月の下旬頃から4月の上旬にかけて、屈斜路湖や阿寒湖の湖面 が開き始めるのはおおむね4月の中旬頃からです。
  長かった冬の時期に、邪念?を込めてしこたま巻きためた必殺のフライを持って、釣り人達はいそいそと大中河川の最下流部や湖に出かけます。

河川ではアメマスを、湖では大形レインボーを狙い、久し振りに伸び伸びとフライロッドを振ります。大河川最下流部の春のアメマスは雪代の期間を挟んで5月の下旬頃までがピーク。天候、ポイント、潮回り、そして運にさえ恵まれれば、長かった冬場の欲求不満を一気に解消できるほどのアメマスの連続ヒットに遭遇することもあります。
  また、湖のレインボーは、例年氷が落ちた直後にビックサイズが複数キャッチされており、大形レインボーを狙う釣り人達が足繁く湖にかよいはじめる時期です。

道東地方は北海道の中でも積雪量 が少ないエリアで、雪代の影響はそれ程ありません。普通は4月の下旬頃から5月の中旬過ぎ頃までが雪代の影響が出る時期です。雪代の増水や濁りで全く釣りが出来ないというような状態は、春先の天候やその年の積雪量にもよりますが、各河川において1〜2週間程度の間です。
雪代のピーク前後の中流部から下流部にかけては、シュ−ティングシステムやシンクティップラインでのウェットフライにアメマスやレインボーのビックワンがヒットする可能性が高い時期です。

桜の花がチラホラと咲き始めるのは例年なら5月の10日過ぎ、通 常は5月の中旬頃がお花見の真っ盛りとなります。 湖を源としている川や、上流部に大きなダムがある川、湧水の川など比較的水温が高く雪代の影響がほとんど出ないいくつかの河川では、数日間もポカポカ陽気が続くと5月の連休を過ぎる頃ともなると、水面上を流れる小型のメイフライにライズを繰り返す魚達に出会えることもあります。

しかし、この時期は気温や天候の変動が激しく、やはり、渓流域で楽しい釣りが出来るようになるにはもう少し我慢しなければなりません。5月の連休頃でも、ポカポカ陽気から一点して雪がちらつきはじめるという日もあり、それなりの防寒対策とネオプレーンのウェーダーが必要となります。

暖かい日を選び、クレソンの若葉やギョウジャニンニク、ウドやフキ、コゴミ、タラノメなどの旬の山菜を摘みながら、1匹の魚との出会いを求めてのんびりと川を歩く釣りが似合う時期です。5月の下旬頃ともなれば、天候等の条件によっては小型カディスのスーパーハッチに出会うこともあり、日を追うごとに渓流魚達のフライへの反応も良くなって来ます。
【初夏】
6月〜7月中旬

若葉
渓流道東地方をはじめ道内のフライマン達が待ちに待った季節です。
 阿寒湖や屈斜路のモンカゲロウのハッチの情報に耳をそばだててるうちに、道東地方の各河川では多種多様の水性昆虫達が一斉に羽化を開始します。

河川や水性昆虫の種類、気温や水温の経過によっても多少のズレはありますが、雪代の増水が落ち着いてから2〜3週間程度経過した頃からハッチのピークを迎えます。

fishイワナやオショロコマ、ヤマメの在来天然渓流魚をはじめ、自然生産を繰り返して定着している野生のレインボー達をドライフライやウェットフライで狙う絶好の時期がいよいよ到来します。

6月の中旬頃から7月の上旬にかけては、道東地方全域の河川が次々にドライフライのベストシーズンに突入し、特に、ヒゲナガトビケラがハッチしはじめると、その川の魚達の視線は水面に釘づけ状態の感があります。

朝一は湖で大型アメマスやレインボー狙い、日中は渓流域のドライフライでオショロコマやイワナ、ヤマメたちと戯れ、イブニングは本流筋の大場所で大物のライズにターゲットを絞りウェットフライで…という非常に欲張ったオプションを比較的容易に設定できるのもこの時期です。
【盛夏】
7月下旬〜8月

ひまわり
7月も中旬を過ぎ、気温・水温も上昇、夏の気配が濃くなってくると、渓流域での日中の釣りもだんだん厳しくなって来ます。元気にライズを繰り返していた魚達も、水温の上昇とともに水生昆虫のハッチ量 が減少してくると、日の高い時間帯はなかなか素直に反応してくれなくなり、徐々にイブニングタイム中心の釣りになります。

青年と中年の境界線上に位置する年代?
の私にとっても、暑い日中(…と言っても本州からみればおそらく別天地…)に、数時間もロッドを振りながらの遡行は、結構キツイものがあります。大物狙いは、お日様が隠れる頃の2時間あまりの時間帯に賭け、昼間は、元気の良いイワナやオショロコマと涼を求め、源流部や上流域で大型のドライフライを結び、屈託のないおおらかな釣りを楽しみます。

午後3時頃には上流部での釣りを打ち切り、十分な休憩と気合いを入れてからイブニングのポイントヘ移動、ライズの様子を横目でチラチラと気にしながら、セッジタイプのドロッパーを結んだウェットフライのシステムを用意します…。

7月の下旬を過ぎる頃になると、一雨ごとに下流都から遡上してきたアメマスの群があちこちのポイントに溜まりはじめ、日中はニンフやウェットフライ、早朝やイブニングにはドライフライでのアメマス狙いの釣りが楽しめるようになります。
 特にこの時期は雨による増水後、濁りもとれ平水に戻る直前…平水より数cm程水量 が多いかなー?というタイミングと釣行がうまく重なると、意外なポイントでアメマスやレインボー、ヤマメの思わぬ大物に出会えることもあります

海岸一方、この時期のもう一つの楽しみが海岸でのピンクサーモン(カラフトマス)の釣りです。雑誌等では黒ずんでセッパリ状態になった、いかにも「カラフトマス!」という写真が紹介されていることが多いと思いますが、8月中旬頃の岸寄り当初の魚体はまだ銀ピカに輝き、一見するとサクラマスとほとんど同じです。この銀ピカのピンクサーモンの縦横無尽・ハイスピードの激走ファイトを求めて、盛んに知床半島周辺の海岸へ出没するようになります。
【秋・初冬】
9月〜11月

もみじ
羆のうんこ9月に入ると、在来渓流魚達は産卵に備え上流部の枝沢奥深くを目指して除々に移動を開始します。今まで楽しんでいた渓流域には産卵に参加出来ないチビちゃん達か、良型に出会えても婚姻色に染まった元気のない魚が多くなります。

かといって、この時期から特に活発に行動しはじめるヒグマの恐怖に怯えつつ、ロッドも満足に振れない程の上流域まで進撃するのは精神衛生上も良くはありません。
 また、幾多の困難を乗り越えて生涯最大のイベントである産卵・放精という神聖な行為に参加する機会に恵まれた魚達をもてあそぶのは、資源保護の観点からも、男としても?かなりの後ろめたさがともないます。

しかし、この頃になると各河川の水温も落ち着き、何種類かの第2世代のメイフライのハッチが見られるようになり川も再び活気を取り戻します。もはや子孫を残すことしか考えていない往来渓流魚達は静かに放っておいて、川の釣りの主役は外来魚ながらすっかり野生化・定着しているレインボーとなります。大型のドライフライに水面を割って飛びつくグッドコンディションのレインボーを狙いに出かけます。

また、9月の中旬頃ともなると忠類川や茶路川ではサケの本格的な遡上時期をむかえます。降雨の状態や潮回りをにらみながら、これらの調査河川や周辺の海岸にサケやピンクサーモンの群れを求めて車を走らることになります。10月ともなると湖の秋のシーズンインに続いて、再びアメマスが狙えるようになります。

秋口から初冬の頃のアメマスは大きな群れで行動し、良いポイントに当たれば短時間で40cmを超える天然魚を複数キャッチできることも珍しいことではありません。湖のレインボー、そして川のアメマスともに水面が凍結しはじめるまで狙えます。
 しかし、11月の中旬を過ぎる頃になると、いつ雪が降ってもおかしくはない時期となり、軟弱モノの私の場合には実質的にシーズンの終了になります。ほとんど隙間だらけになった何個かのフライボックスを眺めながら、「ヨシッ!!今年の冬こそは来シーズンのためにフライを沢山巻いてストックするぞ!」と毎年のように固く心に誓うのもこの頃です…。

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